一度嫌いになった上司とは、もう無理だと思っています。切り替えようとしても、声を聞いた瞬間に体が固くなる。これは相性の問題で、努力で解決する種類のものではない、というのが私の実感です。ただし「無理」と「辞めるしかない」は、同じ意味ではありませんでした。私は「無理」を、距離という言葉に置き換えてみることにしました。
無理だと感じる場面を書き出して、中身を見てみました。
並べてみると、どれも「その人と仲良くできるか」ではなく「どのくらいの距離で働けるか」の話でした。距離なら、工夫の余地があります。実際、接点を減らしたあとは、嫌いという感情の温度も少し下がりました。好きになれたわけではなく、毎日の消耗が減っただけです。それで十分でした。
私は「距離を取る」を一つの行動にせず、段階に分けて並べました。
私は上から順に試しました。上2つで消耗はかなり下がりましたが、評価への納得感は残ったので、最後の選択肢は消さずに持っておくことにしました。選択肢を持っているという感覚自体が、毎日の気持ちを少し楽にしました。
記録は相手を動かすためのものではなく、自分の判断材料として書きました。事実が並ぶと、自分の記憶が感情で歪んでいたことにも気づけます。私はこれで、必要以上に自分を責める回数が減りました。
距離の工夫は、効果が出るまでに少し時間がかかります。ずるずると我慢し続けないために、私は次の目安で区切りました。
期限を決めたのは、無期限に我慢すると判断が鈍るからです。情報収集は、始めた時点で費用がかかるものばかりではありません。調べるだけなら無料で始められます。「いつでも動ける」という状態を持っているだけで、同じ職場にいる意味が変わってきました。
距離を取る工夫を続けながら、次の場所の情報だけ先に集めておく。順番を決めておくと、感情で決めずに済みます。
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※無理をして働き続ける必要はありません。眠れない、食べられない、涙が出る、体が動かないといった状態が続くときは、ひとりで決めようとせず、労働者健康安全機構の相談窓口や、よりそいホットラインのような公的な相談先を頼ってください。ここに書いたのは私個人の実感で、法律や医療についての助言ではありません。